日本画

中学3年になる頃には、既に美術大学に行きたいと思っていました。専攻は日本文化が好きだったこともあり、日本画を学びたい!と決めていました。日本画の繊細で美しい描き方に憧れていました。

進学は地元の東京を考えていましたが、ふと、京都へ行くことを意識し始めます。 

「伝統文化溢れる京都に暮らしながら日本画を学べたら素敵だなぁ。古美術、寺社、町屋や路地。和に囲まれた環境で学べたら、どんなに素晴らしいだろう」

京都への進学は、両親に大反対されました。数日間に渡り、抗議のボイコットを決行。両親が折れ、京都へ。 大学進学直後は、描きたいものを自由に描いていました。元より好きだったミュシャのデザイン的な画風をよく参考にしていました。ミュシャの作風といえば私はアウトラインの強調だと思っていますので、この頃より、"線"の描き方を意識する様になりました。